2021年4月7日、TOEICの受験料の値上げが発表されました。
TOEICのスコアを目標に掲げてきた方にとってはちょっと痛いニュースですよね。
しかも、コロナ禍で収入が抑えられている方もいる中、どうすればいいのでしょうか?
今回は、そんな逆境に立たされている方に向けた内容です。
TOEICのいつから、いくら値上がりするのかも含めて、その対応方法を解説します。
TOEICのスコア目標を投げ出すのは、最後まで読んでから判断してください。
こんな方におすすめ
- TOEICのスコアを目標に英語学習をしている方
- バイトが減って収入減の中、TOEICの受験料値上げでウンザリしている方
- 英語学習を投げ出そうと思っている方
Contents
TOEIC受験料の値上げの内容と理由
最初にTOEIC受験料の値上げの内容を押さえておきましょう。
TOEIC Listening & Reading 公開テスト | 改定前 | 改定後 |
2021年9月12日まで (~第276回・第277回) | 2021年10月3日から (第278回・第279回~) | |
受験料 | 6,490円(税込) | 7,810円(税込) |
リピート受験割引の受験料※ | 5,846円(税込) | 7,150円(税込) |
※リピート受験割引とは、1年後の同月から3ヵ月間に実施する公開テストのうち1回が割引対象となる制度。
ご覧いたただいた通り、1,300円以上の値上げです。
受験料改定の背景
新型コロナウイルス感染症の影響により試験会場の確保が困難な状況のもと、一人でも多くの方にご受験いただけるよう、2020年10月25日の公開テスト以降、午前午後の1日2回実施を開始いたしました。また、受験者の皆様へ安心・安全な試験環境をご提供できるよう、検温・会場内の消毒、会場内の座席配置の見直し等の感染予防策を講じております。
このため、会場借用料、感染予防策実施に伴う資材・人件費、運営方法変更やセキュリティ対策に伴うシステム費用等が増加しております。
当協会におきましても、コスト削減や試験運営の効率化・合理化の取り組みを進めてまいりましたが、新型コロナウイルス感染症をめぐる環境の先行きが不透明な中、安全・安心な試験環境のもとで受験者の皆様に提供するテストの品質・信頼性を維持していくためには、受験料の改定が必要であるとの判断に至りました。
(国際ビジネスコミュニケーション協会のホームページから引用)
これがTOEIC受験料の値上げの内容とその理由です。
確かに新型コロナウイルス感染症の対策のためにコストは上がっているのは事実のようです。
それでは、TOEICのこの受験料は妥当なのか、他の英語力を測定する試験と比較して検証してみましょう。
TOEICTの受験料の妥当性の検証
英語力を測定する試験の受験料を比較してみます。(2021年4月現在)
英語力測定試験 | 受験料 |
TOEIC Listening & Reading 公開テスト | 7,810円(税込) ※値上げ後 |
TOEIC Speaking & Writing Tests | 10,450円(税込) |
英検(2級)/個人申込 | 9,700円(税込) |
英検(準1級)/個人申込 | 10,700円(税込) |
英検(1級)/個人申込 | 12,600円(税込) |
IELTS | 25,380円(税込) |
TOEFL iBTテスト(通常) | US$245 (約26,950円) US$1=110円で換算 |
ケンブリッジ英語検定 | 試験の種類(5段階)により、9,900~25,850円(税込) |
TOEICは値上げ後の料金になりますが、決して他の試験の受験料と比較して高額であるとは言えません。
並べて比較するとむしろ割安です。
ということで、TOEICが受験料を値上げしたからといって他の試験に照準を変える必要はないでしょう。
それでも値上げは厳しいですよね。
ここからが本題になります。
では、この値上げにどう対処していくのがよいのか話を進めましょう。
今回の値上げに対処する方法
今回の値上げを逆手に取る!
今回の値上げは、2021年の10月に実施される試験からが対象です。
2021年9月のテストまでは、現行と同じ料金です。
ですから、目標スコアを2021年9月のテストまでに取得してしまうのです。
今回の値上げに対する憤りのパワーを英語学習にすべて向けます。
値上げのタイムリミットを課せられました。
必ずそれまでに結果を残すために全力を注ぐのです。
≫【効果絶大】この方法で英語を半年本気でやると英語力爆上げ!
300点以上のスコアアップを目指している方
例えば、直近のスコアが550で目標を900に設定している方は、5ヵ月で一発達成するには難易度はかなり高いと言えます。
しかし、まずは2021年9月までに達成するために本気で取り組みます。
そこで達成すれば万歳です。
もし、達成できなくても「リピート受験割引」を使って受験するように準備しておきます。
リピート受験割引とは、1年後の同月から3ヵ月間に実施する公開テストのうち1回が割引対象となる制度です。
例えば、2021年6月に受験した場合、翌年の2022年の6月から8月の試験はリピート受験割引対象になります。
ですから、毎年3月と9月に受験すると決めておけば、毎回リピート受験割引で受験できます。
高い目標を掲げて長期戦を覚悟している方は、リピート受験割引を活用します。
リピート受験割引が適用されるのはインターネットでの申込みだけになりますので、ご注意ください。
CASECの活用
TOEICと相関が高いCASECを利用して、TOEICの受験回数を抑える方法になります。
本気で英語力を上げようとしている方は、年に3~4回などTOEICを受けたりします。
そのうちの半分をCASECに切り替えて、学習進捗状況をチェックすることで費用を抑えられます。
CASEC
- オンラインで受験ができる
- 解答の正解・不正解にあわせて次の問題の難易度が変更される
- 試験時間は40~50分
- 試験終了後にすぐに結果を表示
- TOEIC、TOEFLのスコア目安、英検の目安の級と合格可能性がわかる
- 詳細なスコアレポートが表示される
- 受験料金:3,667円(税込)
≫英語コミュニケーション能力判定テスト「CASEC(キャセック)」
団体受験できる方(IPテスト)
所属する会社や学校、利用しているサービスなどによっては、TOEICの団体受験ができる場合があります。
団体によっては受験費用は異なりますが、今回の値上げ分以上に安く受験できるケースもあります。
ただ、IPテストで採点されたスコアは公式認定証が発行されず「スコアレポート」として提示される仕組みになっています。
公式認定証がないとスコアとして認められない場合がありますので、履歴書などに記載する場合は個人で受験した際のスコアを記載するようにしましょう。
楽天ペイ払いにする
すでに楽天会員の方は、楽天ポイントで支払が可能です。
また、楽天カードで支払いをするとポイントが付与されます。
楽天カードをお持ちでない方は、楽天カードに加入すると5,000ポイントを付与されるので、そのポイントを受験料として利用することができます。
まとめ
TOEICの受検費用は2021年10月以降の試験から1,300円程度値上げします。
一方で、TOEICの受験費用は他の英語力を測定する試験と比較すると割安です。
1,300円の価値は人によって異なりますが、目標を投げ出すには小さな金額ではないでしょうか。
もし、あなたが掲げた目標を実現したら、それは1,300円以上の価値でしょう。
とは言っても、すべての値上げに付き合わせられる訳にはいかないのも事実です。
ですから、上で触れたような手段を使ってコストを上げずに目標に向かって欲しいものです。
人生、どこで不都合な事態が発生するかは分かりません。
何が起きても、それにうまく対応することが重要です。
1,300円の値上げで目標を投げ出さずに、逆にモチベーションを高めて目標を達成しましょう。