英語を学習している中で、IELTSというワードを目にすることがあるかと思います。
今回は、英語の試験で最近注目度が上がっているIELTS(アイエルツ)について解説をします。
こんな方におすすめ
- 英語学習をしている方で、IELTSを何かを知りたい方
- 英語力を客観的に証明したい場合の最適な試験を知りたい方
- IELTSは知っているが、どうやって学習すればよいか分からない方
- 英語圏への留学や移住を考えている方
Contents
IELTSとは
IELTSという名前を聞いたことがない方もいるかも知れません。
しかし、ここ数年確実に日本でも英語力を測定する試験の中で知名度を上げてきている英語試験になります。
IELTSの正式名称は「International English Language Testing System」と言い、米国、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、および英国を含む英語圏の国々に留学、就労または移住を希望する人々の英語力を測定する英語試験です。
IELTSの特徴
- 英語を母国語としない人を対象とした世界最大規模の英語能力判定テスト。
- IELTSは、4つの英語スキル(書く、読む、聞く、話す)を測る試験である。
- 米国、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、英国のトップクラスの学校を含む、世界中の10,000以上の機関がIELTSのスコアを受け入れている。
- 世界中で毎年350万人を超える受験者が、1,100以上の試験センターで受験しているワールドワイドな試験である。
- 日本国内のIDPの公式テストセンターで試験を予約すると、フィードバックが得られるIELTSライティングアシスト(通常3,500円)が無料で利用できる。
- 受験料:25,380円(税込み)※2020年8月現在
- 受験にはパスポートが必要。
- 2つのテスト(モジュール)がある。
- アカデミック・モジュール
→大学や大学院に入学できるレベルに達しているか評価する - ジェネラル・トレーニング・モジュール
→学業以外で英語圏で研修の受講や移住をされる方向け
- アカデミック・モジュール
- 記述式テストとスピーキングテストがある。
- スピーキングテストは試験官との面接方式で行われ、通常筆記テストと別日程になる。(1日で全テストを行う1Day Testもあります。)
- 全セクションの合計所要時間は約3時間です。
IELTSの試験内容
リスニング
IELTSのリスニングは、4つのセクション から構成 されている。
- Section 1: 日常的な会話(登場人物 2~3人)
- Section 2: 日常生活を扱った説明(登場人物 1人)
- Section 3: 学術的な会話(登場人物 2~3人)
- Section 4: 学術的な講義(登場人物1人)
日常的な会話からアカデミックなセミナーまで幅広い内容の聞き取りが要求され、特にアカデミックな内容はリスニング対策をしておいた方が良い。
TOEFLなどの試験と異なり問題用紙にメモを取ることが可能、また解答をマークシートに書き写す時間が10分間与えられます。
リーディング
時間:60分
設問:40問
専門知識を必要としない一般的な内容を取り扱った問題文。
ライティング
時間:60分
Task1 (150語), Task2 (250語)
Task1:グラフや図表などを分析し説明する。
Task2:与えられた主張や議論について自分の意見を述べます。論理的に意見を展開していく必要があります。
スピーキング
時間: 11~14分
試験官と1対1で面接方式。
セクション1:自己紹介
セクション2:自分の体験や考えを伝える
セクション3:セクション2で答えた内容についてディスカッションを行なう
申込みと受講費用
申込み方法は2つある。
受験料は、25,380円(税込)
- 受験会場:札幌、仙台、東京、横浜、金沢、名古屋、京都、大阪、神戸、岡山、広島、福岡
- テスト結果:各パートごとのスコアと総合評価のスコアが示された成績証明書が発行される。スコアの有効期限は2年間。
- 受験資格:16歳以上
- IELTS受験にはパスポートが必要である。
- 過去2年分の結果はオンラインで確認できます。結果を見るにはパスポート番号が必要です。正式な結果として成績証明書が発行(郵送)される。
- コンピューターで受験するIELTS:試験日から5営業日後に結果確認できる。
TOEICとIELTSスコア換算表
日本で知名度の高い英語試験である、TOEICや英検のスコアとの比較です。
IELTS | TOEIC | 英検 |
9 | ー | ー |
8.5 | ー | ー |
8.0 | ー | ー |
7.5 | 970-990 | ー |
7.0 | 870-970 | 1級 |
6.5 | 820-870 | ー |
6.0 | 740-820 | 準1級 |
5.5 | 600-740 | ー |
5.0 | 550-600 | 2級 |
就職や転職に有利なのはTOEICかIELTSか
採用担当者の現状からお話しすると現状はTOEICの認知度の方が圧倒的に高いのが事実です。
ただし、英語人材を数多く採用頂いている会社の採用担当者は、TOEICだけでは英語力を判断しないと言う方もいます。
基本的なTOEICのスコアは、リスニングとリーディングの試験スコアであり、スピーキングやライティングが含まれていないため、TOEICのハイスコア(860以上)保持者の中には会話は非常に苦手という方もいます。
人材採用においてTOEICのスコアで英語力を判断して、失敗したことがある企業は、TOEIC以外での客観的な英語力判断指標を求めて、IELTSのスコアを参考にしている企業も徐々に出てきています。
どちらのスコアを伸ばすかのポイントは以下になります。
ポイント
英語での交渉を要しない職務の採用:TOEICのスコアで大丈夫。
英語での交渉を要する職務の採用 :TOEICだけでは弱い。実務経験やIELTS、英検準一以上などの組合せが有効である。
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IELTSの学習方法
IELTSのスコアを伸ばそうと思った場合、どのように学習すればよいのでしょうか。
それは、IELTS対策の経験のある英会話学校を選ぶことが効率的にスコアを伸ばす上で重要になります。
TOEICと比べて、情報量や参考書がまだ少ないため、IELTSをしっかり理解しているから学ぶことが本当に重要です。
IELST専用コースがあるオンライン英会話
IELTS向けの対策は、IELTS専用カリキュラムがある英語スクールが有効です。
3つのIELTS学習サービスをご紹介します。
IELTS特化のオンライン英会話は『Universal Speaking』
IELTS対策に特化したオンライン英会話として有名なのが、Universal Speaking
Speakingのみの対策が多いオンライン英会話ですが、UNIVERSAL SPEAKINGでは4技能全ての対策ができる。
IELTS指導経験の長い講師陣が目標スコアまで丁寧に指導します。
また、UNIVERSAL SPEAKINGでは1日の受講制限がないので、 2コマ(50分)・3コマ(75分)など短期的に集中してレッスンを行うことも可能です。
公式サイトはこちら→ → → Universal Speaking
IELTSを熟知した講師から試験対策を受けられる『my tutor』
mytutorは、IELTS対策コースは専門講師を採用し独自カリキュラムがあり 登録者の過半数が受講している。
高品質を維持するために講師の採用・トレーニングには厳格に対応している。
また全てのレッスンはITセンターからとなり通信環境も安定しています。
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IELTS特化型語学学校『パークレーハウス』
IELTS公式運営機関認定講師や元試験官を含む講師陣などIELTSを知り尽くした多彩な講師陣。
Face to Faceのマンツーマンによるレッスン。
IELTS 9.0満点取得の正木講師監修のカリキュラム。
市ヶ谷駅から徒歩2分で通いやすい。
日本全国から受講できるようオンラインでも授業を提供している。
パークレーハウスの無料体験はこちら→ → →バークレーハウス IELTS 体験レッスン
まとめ
IELTSについて、まとめです。
IELTSについて
- 英語を母国語としない人を対象とした世界最大規模の英語能力判定テスト
- 4技能を測定するため、コミュニケーション全般の英語力を測ることができる。
- 実践的な英語力判断では、TOEICよりも説得力は高い。
- 参考書などは比較的少ないため、IELTS専門の英語学習サービスを利用することが効率的に学習を進めるうえで重要である。
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