気を付けるポイントさえ押さえて転職活動を行えば、誰でも転職を成功させる可能性を高めることができます。逆から言うと失敗する方には傾向があります。
なぜ、私がこのようなポイントをお伝えできるかというと人材業界で15年、1,000名強の転職のご支援をさせて頂いた経験に基づいています。私自身も社会人25年で5社経験で4回転職していますし、数年間にわたり自社の新卒、中途の採用面接官をしていたためです。
この記事は、転職に興味があるが、多少なりとも不安を感じている方が読まれると参考になるかと思います。
転職理由を深掘りする
転職理由は非常に重要です。面接でも99%聞かれます。転職とは会社を変えることになるので、会社を変えるという手段を用いて何を実現したいのかを明確になるまでしっかり自分と向き合ってみましょう。今の直面している問題が本当に会社を変えるという手段で解決できるものなのか考えてみてください。もし、転職が問題解決の手段として妥当ではないと結論が出た場合は、転職せずに異なる手段で問題解決することになります。
失敗例としては、転職すれば問題が解決すると思っていたことが、転職先でも同様の問題が発生するというケースです。他責傾向が強い方が、周囲とうまくいかずに転職したが、転職でも同様になるケースです。解決方法は、転職ではなく、物事の考え方の転換ですよね。
多くの企業を自分の目で見る
中途採用は、書類選考、面接2~3回という企業が多いです。企業によっては書類選考で7割ほどNGにする企業もあります。求人票だけでは、その企業のことがわからないことも多々ありますので、興味があれば応募して、面接まで進んで自分の目で企業や面接官をしっかり見てきましょう。その結果、違うと感じれば失礼がないように途中辞退することに関しては問題はありません。多くの面接の場を踏むことで、企業を見る目もついてきます。その企業の社員を見かけることもあると思います。とある企業について凄く高く評価する人もいれば、全く逆の評価をする人もいます。人によって価値観が異なるためです。最終的には自分で判断するしかありません。
希望条件の根拠と優先順位付け
転職後の希望条件、例えば、職務内容、年収や勤務地などです。こちらの要件をあらかじめ整理しておきましょう。面接でも聞かれることがありますし、人材紹介会社を利用する際にも必ず聞かれます。その際、ポイントは、条件の根拠と優先順位です。未経験で応募いただき、希望年収を聞いた際に「3,000万円です」と言われたら、私ならば「3,000万円をお支払いする根拠は何でしょうか」と確認を取ります。根拠が妥当かどうかを客観的に友人など周りの人間に確認するのもよいでしょう。優先順位は、それ自体を聞かれることもありますし、複数の内定を獲得した際に決定する材料にもなります。内定を出した後、ほとんどの企業は受諾の回答期限を設けますので、あまり長く待たせることが出来ません。そのためにも優先順位もしっかり自分の中で決めておきましょう。
偏った情報に惑わされない
求人の情報は、インターネットでも人材紹介会社でもあまたの情報が溢れています。その情報を発信する側に何らかの意思が働いている場合があることを意識しておきましょう。ですから、情報は参考程度にして自身の目で見ることが重要です。例えば、「フラットな社風で風通しがよい」という情報があったとします。ある人は好意的にそう表現しましたが、逆に「統制がとれていなく意思決定がなかなかできない」というように表現する人もいます。その人のいる環境との対比や立ち位置や価値感によって主観的な情報は全く異なることがあることを理解しておきましょう。
まとめ
ポイントのおさらいです。
2、多くの企業を自分の目で見る
3、希望条件の根拠と優先順位付け
4、偏った情報に惑わされない
これらを意識してみてください。
知らないで転職活動を行うよりも、確実に成功確率は高まります。
面接での注意点や応募時の注意点は別の記事で紹介します。
この記事を読んだ方が転職を成功させて、今抱えている問題を解決できることを祈っています。