転職活動で書類選考を通過すると面接になります。
面接を苦手にしている方も結構いらっしゃると思います。
そんな方に向けて、今回は、今日からでも実行できる面接の通過率を上げるポイントをお話しします。
ですから、面接に絶対的自身があるという方は読まなくてもいいですが、
再確認されるのもよいかと思います。
ここのあげるポイントは、1,000名以上の転職支援をして、
自社の採用面接官もやってきた元キャリアコンサルタントの私が
多くの転職希望者に実践していただき効果のあったポイントになります。
しかも、明日の面接にも間に合う実践できる内容になります。
なぜ、企業は面接をするのか
当たり前だろと言われそうですが、改めて認識しておきましょう。
おおきく3つの要素があります。
3つめは有効求人倍率が高い職種やタイミングで企業側に発生する思考です。
面接の通過の目安
これは企業の方針やタイミング、職種によってのであくまで平均的な感覚です。
・一次面接の場合、通過率は30~50%程度
・二次面接の場合、通過率は40~60%程度
・最終面接の場合、通過率は60~80%程度
とイメージしておきましょう。
なお、面接回数は1回の企業もあれば、7回行うという慎重な企業もあります。
とある外資系の企業では数時間確保して1日で4回トーナメント方式で面接を行っている企業もあります。
所要時間は1時間程度が多く、30分の企業もあります。
すぐに実行できるたった6つのポイント
ここからが一番知りたいことだと思います。
私が担当した転職希望者で他の人材紹介会社を使っていたけれども
なかなか内定に至らずに苦労していた方がいらっしゃいました。
この当時、キャリアコンサルタントとして転職希望者の対応を
すると同時に採用企業のヒアリングにも同行したりして、
企業の採用担当者の見るポイントや面接NGの理由分析などをやっていました。
それらの情報を体系的に活用できる形にまとめ、
独自にご支援のひとつのサービスとして提供を開始しました。
画一的なものではなく、ひとりひとりの状況に合わせてアドバイスを実施をしていった結果、
担当しているご登録者の面接通過率が社内平均の+22%を記録することが出来ました。
ここでは、特定の方を対象にしたお話はできませんので、
一般的に即効性のあるポイントをお話しします。
1、挨拶
第一声が非常に重要です。
「こんにちは、○○と申します。
本日は面接のお時間を頂きましてどうもありがとうございます。」
これをはっきりと大きな声で笑顔で言うこと。
面接官をしていると意外に緊張のせいかボソボソ話される方や挨拶が出来ていない方とお会いすることがあります。もったいないです。もったいないお化けがでちゃいます。
声が小さいと自信がない印象を受けますし、最初の印象で「ん、大丈夫かな」という雰囲気を作ることは、その後の面接の流れも不利に働くことが多いからです。
このアドバイスだけで面接で20連敗中だった30歳男性(エンジニア)が面接をクリアして内定を獲得したケースもあります。
ポイントは、ハッキリ 大きな声 笑顔
是非、試してみてください。
2、相槌
次は相槌。これも当たり前ですけど、意識しないと疎かになる方が結構います。
相槌を意識的行うことは面接をスムーズに進めるうえで非常に有効であるし、コロナ禍においては、オンライン面接など普段の環境と異なる中での面接では、より重要性が高まる要素になります。
セミナー講師などをすると聴衆の中で相槌を入れてくれる方がいるととても話しやすくなりますし、どうしてもその人を見て話しをしてしまうことがあります。
コミュニケーションにおいて重要なことは、自分の言いたいことを伝える以上に相手に話させるです。これは関係性を構築する(ラポールの形成と言ったりする)上でとっても大切な要素になります。人間は自分の話を聞いてくれる人に対して好意的に見る傾向があります。
では、具体的な相槌の種類についてお話をします。
1、同意する
そうなんですね。
○○なんですね。(反復する)
2、感嘆
そんなに!
それは最高ですね!
3、興味あり
とおっしゃいますと!
4、感謝系
ありがとうございます。勉強になります。
ゴマすり感があって抵抗を覚える方もいるかもしれません。
こう言っている私も「それは最高ですね」って普段は言えないです。
ただ、こう言ったコミュニケーションにおける反応を癖づけておくと
採用面接以外でも生活のさまざまなシーンでよい影響が出てきます。
昔、何を言われても「ありがとうございます」と反応する訓練をしたところ、
物事の解釈が「ありがたく」変化したことがあります。
脳がありがたいことを探すようです。
脱線しましたが、意識的に相槌することを意識してみてください。
3、企業への質問の準備
面接でこれを準備することで、突破力は格段にあがります。
面接の終盤に、何か確認したいことはありますか?みたいな質問コーナーを設ける
面接をする会社が結構あります。
もしあなたが面接官で「質問はありますか」と聞いた際に、「特にございません」と
帰ってきたら、いかがでしょうか?
まあ、ちょいと寂しいというのもありますが、「あまり興味ないのかな?」とか
思っちゃうじゃないですか。それは不利ですし、記憶に残りにくい。
ということで質問は絶対に準備して行って下さい。
できれば5~6つ程度。優先順位をつけて。
というのは、面接の流れで質問しようとしたことが話の中で出てしまうことがあるため、
質問コーナーでネタ切れみたいなことが発生しうるからです。
実はこの質問タイムは、アピールタイムと言っても過言ではないのです。
まずは質問の内容について。
仕事内容についてが一番いいですね。
職務内容と企業についてがよいかと思います。
逆に処遇や労働条件についてはお勧めしません。(先方から聞かれた場合は別)
質問はその方が気にしていることと面接官は捉えます。
ですから、労働条件よりも仕事内容の方が印象がいいです。
また、質問の仕方についてお話しします。
アピールタイムといったのは、質問の仕方にあります。
例をあげて理解いただければと思います。
「御社の○○について、私なりに調べました。もしかしたら間違っているかもしれませんが、
○○については△△と認識しておりますが、その認識は正しいでしょうか?」
これはいいですね。
- 興味を持っている。
- 自分でも調べて考えている。
- Yes or Noで答えやすい。
3拍子揃っていますね。
「私、○○の経験が多少弱い部分があると認識していますが、入社までに予め
勉強しておいた方がよいこと、読んでおいた方がよい書籍などはありますでしょうか?」
これもいい例です。
- やる気が感じられる
- 自分の弱点もしっかり認識している
これは質問しているようで、アピールしちゃっています。
こんな例をもとに自分の鉄板質問パターンを作ってみてはいかがでしょうか?
破壊力のある武器になります。
4、質問への回答の仕方
面接ではいろいろな質問がなされます。その目的は二つあります。
- 仕事を進めるうえで気持ちよくコミュニケーションとれるか知りたい。
- 本当に質問した内容について知りたい。
そして、回答の仕方のポイントは4つ。
- 長くならないこと。(1分程度)
- 答えを最初に応えること。
- 具体例でイメージさせる。
- 客観的な評価も付け加える。
- 最後に質問の回答をもう一度。
緊張していると質問とは異なる回答をされる方が結構います。
一生懸命応えようとしているんですが、質問を忘れちゃうのかも知れませんね。
まず、回答は1分程度になるようにしましょう。
回答が長いことのリスク
- 長ったらしいと面接官が感じる
- 回答がブレる可能性が高まる
ということで次のように答えられるといいですね。
質問:○○さんが仕事を進めるうえでの強みはどこにあると思いますか?
回答:私が仕事を進めるうえでの強みは○○だと思っております。
それは***の職務をした際に、***ということがあり、***という事態になりました。
そこで私はどうすれば***を***できるか考え、***することで***の問題を
改善することができました。それ以来、****を意識して同様な問題はほとんど****しています。
周りの人間からも、○○さんは***が得意ですね、と言われてと頼りにされることが多々あります。
従って、私が仕事を進めるうえでの強みは○○だと思っております。
こんな感じです。
回答がブレないように、質問を繰り返すが如く、最初に応えてしまうのです。
そして、具体例を出すことで面接官の頭の中にイメージさせます。
客観的な評価も入れることで、信憑性をかるく添えます。
そして、質問の回答をしっかりまとめ上げちゃうよ!といった感じです。
5、ネガティブな質問に対する対応
面接ではネガティブな質問をされることがあります。
これは嫌なことですけど実際にあります。
面接官が悪い人の場合もあるかも知れませんが、意図的にやっているケースが多いと思います。
そんな時の回答方法というか心構えです。
人間と言うのは、強弱はありますが感情に左右される生き物です。
そして、仕事を進める中でも、ストレスがかかることはあります。
ネガティブ系の質問の意図は2つです。
- ストレス耐性があるか
- 事象の捉え方が柔軟か
職種にもよりますが、お客様対応を伴う営業や接客お客様相談係などクレーム対応が通常業務として存在する職種の場合は、職務を進めるうえでストレス耐性があることが求められるケースがあります。
そのような職種の面接においては、ネガティブな質問でその能力を見極めていることがあります。
したがって、そのような質問をされたときは、その質問の意図を思い出して冷静に答える必要があります。
決して、感情的になって怒りを露わにしたり、プンプンってならないでください。たとえ、それがかわいくても。
入社後にネガティブンな質問をしてきた面接官と会話する機会があって、本当は非常にいい人だったという報告をしてくれたご登録者もいました。
多くのサラリーマンはそれぞれの立場で職務をしています、人格はまた異なるんだという冷静な見方をできるようになるといろいろな点でいい影響が出ますよ。
6、自己紹介のポイントを踏まえて準備する
これは、今までの経歴の長さにもよりますが、2分を超えないようにしたいところです。
自己紹介をしてください。というのは、通常、面接の最初に聞かれることが多いでちゅ。
この時、面接官はいろいろなことをしています。
- 分かりやすい話し方ができる方か。
- 職務経歴と自己紹介を比べながら経歴の確認
- 気になる点がないか。
自己紹介のポイントについて、
- 必ず事前に準備し言えるようにしておく
- だらだら話すのではなく、一番印象に残したい点をしっかり話す(強弱をつける)
- 2分以内(自分で練習して測る)
- 経歴と人となりと意気込みの3点を入れる。
ひとによってはキャッチフレーズを入れる方もいます。
そのイメージが本当に合えば非常に有効ですね。
「私は○○営業のブルドーザです。」と言われるとなんか凄そう!
根こそぎ商談を拾いますみたいな。
ってなり、実績も踏まえてお話しされるとなるほど!となる訳です。
自分のブランディングだと思って準備してみてください。
しかも、面接官はしっかり聞いてくれます。
まとめ
即効性のある面接力を高めるポイントを5つを紹介させていただきました。
ここまで読んでいただいた方の中には、もう気付いている方もいるかもしれない。
これらのポイントって普通に仕事をする上で役に立つことが多いんです。
普段、業務に追われていてなかなか改善まで余裕がないですよね。
でも、これを機にちょっと意識してみると自分の世界が変わるかも知れませんよ。
みなさんのお仕事が楽しく進められるようになることを祈っています。
おまけ①
面接でよく出る質問です。
- 簡単に自己紹介してください。
- 当社への志望理由をお聞かせください。
- 転職理由は何ですか?
- あなたのセールスポイントは何ですか?
- あなたのウィークポイントは何ですか?
- 最近読んだ本を教えてもらえますか?
- 自己PRしてみてください。
- 何か質問はありますか。
こちらはご登録者が面接に行ってどんな質問をされたかアンケートした結果、
一般的に聞かれることが多かった質問になります。
参考にしてみてください。
おまけ②
どうしても面接は緊張するという方へ、心優しい私からプレゼント二つ目です。
面接は応募者が評価されるという認識をお持ちかも知れませんが、実は企業も評価されているのです。内定を複数獲得してみてください。あなたが入社する企業を選ぶ立場になります。
したがって、応募者であるあなたも企業もお互いにお互いを理解する場と捉えてください。そして、企業のことをちゃんと見て来ましょう。健闘を祈っています!